Vol.1 VELMOで大原に行ってみた!(前編)

Vol.1  VELMOで大原に行ってみた!(前編)

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微かに春を感れる様になり出した昨今。
どこかへ出掛けたいなぁ、とは思うけれど、
いざ何処へ行こう?と考え出すと・・・、
決めなきゃいけない事や予約の事を考えてしまい、
つい腰が重くなる、ってありませんか?

そんな時は何も考えずに出掛けてしまうのも一つ。
今日は我が家の小さい車(スズキ/ソリオ)に、
Velmo/Q2を積んで春を探しにレッツゴー!

 

Velomo/Q2は折りたたみ式の電動アシスト自転車、
今時風に言うと「フォールディングe-bike」です。
せっかくの折りたたみ自転車なんだから、
折りたたまなけりゃ損ですよね。
折りたたんで車のトランクに積んだなら、
京都市内の道を車が少ない方へ少ない方へ。
30分も走ればご覧の通り、

信号のない平和な道をヨ〜ロレリヒ〜♬

 

小一時間も車を走らせるとそこは「大原」
京の奥座敷とも言われる飛び地の様な山村。
大原といえばデューク・エイセスのあの曲。
きょおと〜、お〜はら三、千、院♬
と一唸りしたら車からQ2を下ろして、
シャキシャキシャキーンと組み立て作業に約15秒。

 

今回停めた無人駐車場は料金一律¥500/日。
お、此処に入れたら良いんだな、よし硬貨投入。

と案内の看板に目をやると?
「よろしゅう」「くれはったら」「おおきに」
と言葉の観光ホスピタリティーが。

ほな入れときまっさかい、あんじょう頼んますえ。

大原はこじんまりとした集落です。
しかし歩いて回るには少々広すぎるし、
かといって車で移動するほどでもないし、
ついでに言えば山村なので坂が多いし。

だから電動アシスト自転車である、
Q2があれば絶対に役に立つはず!と考えた今回。

三千院へ向かう道は初っ端から結構な坂ですが、
モーターが助けてくれるから大丈夫!GoGoGo!

威勢よく漕ぎ出すのは良いけど、
アシストパワーはいきなり全開の「5」を選択。
Q2はアシストする力を5段階に調整可能で、
1だとふんわりアシスト、5だと猛アシスト!
当然アシスト力が増せば増すほど、
バッテリーの消耗も早まるのですが、
激坂を目の前にして5を使わない手はありません。
車で侵入するには少し躊躇われる様な、
細い観光道路をグイグイ上り行く。

普通の自転車なら立ち漕ぎで上半身揺らす所、
電気の力が助けてくれるので、
サドルに座っまま鼻歌交じりで上れちゃいます。

良い天気だね〜、っつって。
しかし目的地まで最短ルートで一直線、
ってのも芸がないですよね。

せっかく自転車で来てるんだから、
脇道に入って「どこに続いてるんだろう?」
と散策しながら行く方が幸せですよ、きっと。
え〜っと・・・何処?
無心で小道を進んで気がつきゃこんなで。

道が無くは無いのですが先は石段、
そしてその更に先は砂利。
実光院さんの入り口でした。

砂利道の向こうに参道が見えているので、
Q2を持ち上げてワープしましょう、ワープ。
ワープした先はいきなりゴールの「三千院」さん。

麓から徒歩で来るとそこそこ時間掛かるのですが、
e-bikeで来るとやっぱり早いですねぇ〜!

さぁ駐輪場に自転車停めて・・・って駐輪場が無い。
自転車で来る人も少ないでしょうから仕方ないか。
付近の駐車場にQ2を停めるというのも一つの手。

でもせっかく自転車で来たんだから、
もっと色々回ってみる方が楽しそう!

三千院さん脇の急坂に敢えて挑戦。
だって乗っているのが電動アシスト自転車ですよ?
急な坂道の先にあるのは「来迎院」さん。
天台声明のメッカですね!

いや、仏教なのにメッカというのもアレですが、
実家にあった旧い声明レコードの帯に書いてあった、
あの来迎院さんが此処なのか、と感無量です。

けど・・・その脇に伸びる道が気になるなぁ。
舗装路は終わり林道へと変わった道を、
アシストの助力を借りてジリジリ上りましょう。

MTBの如く!とまでは行きませんが、
比較的太い1.95インチ幅のタイヤを履いているQ2、
車で言う所のSUV的な感じで、
それなりに行けてしまいますぞ。
林道の先には苔生した御地蔵様が。

この林道は比叡山延暦寺へと繋がる道。
御地蔵様はいつから此処に居られるのでしょう?
ずーっと昔から行き交う人々を、
見守られていたのかもしれませんね。
三千院さんを魚山と号するのは、
何となく聞いた事ありましたが、
何々・・・なるほど、そういう事だったのですね。

知ってるようで知らない事を知れる、
そして忘れる。人間ってそういう物ですよ。
このまま林道を上ってしまうと、
延暦寺に行ってしまう、というか自転車では無理。

そう、今日は大原をウロウロする日です。
三千院側から大原の集落を見下ろすと、
結構な高さまで来ている事に気付きますが、
電動アシストの力があれば谷など恐るるに足らず。

次は谷向こうにある「寂光院」さんへ参りましょう!
三千院さんから集落方面へと下る際も、
「どうせ行くなら見た事ない道」
という事で農道へと逸れて逸れて。

因みに大原は紫蘇が多く栽培されており、
秋になると「紫蘇の実の佃煮」に出会うことも。
これが・・・実に美味いんですよね。
あ〜、早く秋が来ないかなぁ。
紫蘇の実の佃煮食べたい!

と考えるにはあまりに不適当な時期・早春。
梅がチラホラ咲き始めた今ですから、
秋の事を考えるよりも春の事を考えねば!
とかなんとかしつつ小路を縫うように下っていると、
なんとも立派なリムジンが。

まだまだ海外旅行が一般的でなかった頃、
国内の観光地は今では想像もつかない勢いがあり、
送迎にこんなリムジンが使われていたのでしょう。

里山とリムジン、一見妙な取り合わせですが、
これもまた大原の歴史の一つなのです。
麓まで下りてきたら取り敢えず腹ごしらえ。

大原の新しい歴史を刻む「里の駅・大原」にて、
日替わり定食をお願いすることにしましょう!
と勇んで入ったは良いけれど。

日替わり定食は早くも完売とな。
昼食タイミングを逃したのは失策だったかも。
日替わりが無いとならば次は?
定番は「とんかつ定食」なんですね、これが。
似合うとか風情とかよりも美味いか否かが重要。

ですが今日はとんかつな気分じゃないので、
にしん蕎麦を頂きます!
時々食べたくなるのはケンタッキーのみに非ず。
にしん蕎麦もまた時々無性に食べたくなります。
大原には独自のグルメなどもありますが、
並ぶのが苦手な私にとっては普通のご飯が何より。

食事ついでにソフトクリームを食べながら、
さぁもういっちょう行きますか!
小さな山村・大原といえども、
まだまだ行くべき所は沢山ありますからね。

(後編へ続く)
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