VELMO GO NEXT!前編

VELMO GO NEXT!前編
昭和99年早々、松の内の明けるのも待たず、
資料と工具とやる気(と不安)を胸に、
弊社整備技術スタッフは機上の人となっておりました。
飛行機が向かった先は中国は「上海」。
飛行機に乗ってしまえば映画一本見てる間に到着、なのですが。

勿論、観光に来た訳でもグルメツアーに来た訳でも御座いません。
そう!弊社製品の製造を担当して頂いている、
OEM工場さんに出張に出向いた今回。

如何でしょう?この自転車工場とは思えぬスケールの大きさ!
手前から奥までズラーっと並んだ姿は壮観です。
距離だけで言えば遠いようで近い中国。
でも文化という面では近いようで遠い中国。

日本では考えられない事が中国では当たり前で、
道を走る自動車は半分くらいまでが最新の電気自動車、
バイクに至ってはほぼ全てが電気という驚きの世界。
そんな状況ですから電動モビリティの技術だけでなく、
生産設備・知見などなども「さすが」というレベルにあります。

しかし埋まりそうで埋め辛い点はあり、
強いて言えば「商品への価値観」とでも言える物がそれ。
仮に「生産物の98%が良品」という数値があるとすれば、
それをどう評価するか?にズレがあるんですよね、どうしても。

100台に1台であろうと1000台に1台であろうと、
お客様にとっては唯一の1台ですから、
弊社にとっては1%の取りこぼしさえも甘受出来ないのです。
海外の生産工場から入庫した車両を、
出荷前に再度開梱し点検を行う、という一般的手法では、
対処療法にしかなりませんので、
「更に上流で安心感と完成度を高める」べく、
弊社整備技術スタッフ自らが中国の工場に出向き、
作られた車両を全数整備・点検行っております。
問題点を見つけて弾いたならば弊社スタッフが修正を行い、
同時にこの組付け(アッセンブル)の何が問題なのか?
何をどうする事が求められるのか?を、
現地工場スタッフと共有しブラッシュアップする事が、
お客様の安心と満足に繋がると信じる次第。
弊社整備基準に達しないと判断した箇所には、
養生テープで付箋を貼り、対処が済んだ分から剥がして行く。

剥がしたテープは半日も経たずこの有り様。
このズボンに溜まったテープの数だけ、
製品のクオリティが研ぎ澄まされて行くのです。
「中国で売っている物を日本に輸入するだけ」や、
「色や仕様をメールで打ち合わせるだけ」といった、
ステレオタイプな中国生産モビリティのイメージを脱し、
中国の生産力と日本の細やかさを組み合わせる事で
高品質で魅力的な商品をリーズナブルに提供する。

そんなVELMOの最新モデル「パノラマ」は3月1日発売です!
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