翔けろペガサス!隣町まで!(後編)

翔けろペガサス!隣町まで!(後編)

 

弊社京都BASEを出発したのち嵐山を通り、
六丁峠を越えて保津峡に到達。
かつて丹波と京を繋いだ船運は、
今では保津川下りに姿を変え、
ボーっと眺めていると一隻、
また一隻と下っていく様はさながら木の葉の如し。
その保津川と並行して走る山道は交通量少なく、
勾配もさほど無い為、非常に快適です。
アシストレベルは大体1で事足りて、
所々勾配がキツくなる箇所は3、
みたいな感じで十二分楽にクリア。
やがて見えて来る吊り橋の向こうには、
保津川下りと並ぶこのエリアの人気者、
「トロッコ列車」のトロッコ保津峡駅が。
昭和の最後までは国鉄山陰線の駅であり、
多くの映画や小説などの舞台ともなった此方。
京都市内からすぐそことは思えない秘境感。
トロッコ保津峡をあとにし更に進むと、
トンネルを抜けた向こうに眺望が広がり、
保津川を渡るように作られた、
JR保津峡駅が見えてきます。
さっきのトロッコ保津峡駅が移転して、
此方のJRA保津峡駅になった訳ですが、
どちらも個性満点の駅ですね!
さぁ此処からは水尾集落を抜け、
ダラダラとした神明峠を越えて
樒原(しきみがはら)といった、
京都のサイクリング定番ルートが続くのですが。
本日は峠を前にして敵前逃亡、
左の小道にそれて進みましょう。
自動車の交通量がほぼ無いに等しいので、
廃道でこそないものの路面状況は今ひとつ。
でも自転車でトコトコ走る分には、
こういった道の風情も寧ろ良いものです。
路面状況がよろしく無いという事は、
即ち漕ぎやすく無いという事であります。
だから此処は電気の助力を仰ぐべく、
アシストレベルは3にアップし、
変速をこまめに使って淡々とクリア。
暑くもなければ寒くもない、
そんな一年で最も快適な秋の日に、
誰も居ない静かな山道を独り占めして、
緩やかな風に頬撫でられながら自転車で行く。
なんと贅沢な事でしょう!
この体験を労力少なく叶えてくれる事こそ、
e-bikeの醍醐味ではないでしょうか。
道は基本的に保津川と並走して伸びていますので、
木立の隙間から時々川面が覗き、
タイミングによっては渓谷沿いをゆっくり走る、
トロッコ列車が見える事もあります。
オーイ、って手を振ると、
結構振り返してくれるんですよね。
ミニベロとしては比較的太めの、
2インチ幅タイヤを履いたペガサスですから、
「ダートが得意!」とまでは言わねども、
砂利道でもそれなりに快適に走れてしまいます。
カーボン素材特有の優れた振動吸収性、
みたいなのもあるのかもしれませんね。
そう、フルカーボンバイクであるペガサスは、
フォークもカーボンコラム&テーパード。
お陰でヘッド周りの剛性感の高さはかなりのもので、
特に荒れた路面や峠の下りで光ります。
でもハンドリングのシビアさは小径車特有のそれ。
無理や無茶は禁物、あくまで余裕を楽しむ方向で。
やがて保津川の上流に至り、
あと一つ曲がると山の向こうに亀岡が見えて来る、
という所までやって来ました。
どうでも良いですけど、保津川ってのは、
保津峡の川だから保津川と呼ばれているだけで、
正しくは「桂川」なんですよね。
出世魚みたいなもんでしょうか?
こんにちは!亀岡!
霧の街として知られる亀岡も今日は快晴です!
新しい街と昔ながらの農村風景が、
絶妙に混じり合う京都市の隣町・亀岡市。
凄く良い所なのですが、
動脈である9号線が常に混んでいるので、
自転車で来るには今回の様な裏道が快適なのです。
此処まで走行約26kmでバッテリー残量は59%。
ヘンテコな道を駆けて来た事を思うと、
随分良い数字なのではないでしょうか。
念の為に持って来た予備バッテリーは出番無し。
さぁ京都へ帰りましょう。
亀岡から京都へ向かう道は下り基調なので、
これだけバッテリーが残っていれば、
京都を通り越して琵琶湖まで行くのも楽勝でしょう。
しかし・・・・天気予報の通り、
突如雨雲が湧き出しパラパラと大粒の雨が。
通り雨っぽいから少し待てば止む事でしょう。
しかし今回は予備バッテリーと共に、
輪行袋も持って来ていますし、
超軽量折り畳みe-bikeの恩恵を受けるべく、
パパっと折り畳んで輪行開始、です。
「THEローカル線」といった趣のある、
JR嵯峨野線ですから電車はなかなか来ません。
そうこうしているうちに雨も上がり、
晴れ間が覗いてきましたが、
ただ電車を待つのも旅情という事で、はい。
電車に乗ってしまえばアッという間に京都市内、
適当な駅でおりたならば再び自転車モード。
弊社・京都BASEに帰着した時点で、
走行約30km&バッテリー残量56%
数値的には最高です!素晴らしい!
さぁ次は何処へ行きましょうか?
輪行からスタートして島とか行ってみましょうかね?
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